AI数値検出解析モード
AI数値解析モード
ハイクワークスProライセンスにAI数値検出解析モード、AI検出箇所指定機能を実装しました。
車両のナンバープレートや各種メーターの数値を撮影し、AIが画像内の数値を検出し、解析して画像ごとにその数値を出力することができるようになります。またAI検出範囲を指定することで解析したい位置をピンポイントで解析することができます。数値はCSV出力も可能です。
本ページ下部の
AI数値検出解析を試すでは実際にお持ちの画像を使ってAI数値検出解析をお試しいただくことが可能です。
ナンバープレートのAI検出、解析
画像内に数字がある場合、本モードで画像内の数値を検出し、解析して表示、CSVで出力することができます。
ハイクカムのタイムスタンプを利用している場合、そのタイムスタンプを検出するため、事前に検出範囲を設定しておきます。
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AI高精度検出モードと組み合わせることで車両を白枠で検出し、指定した範囲のオレンジ枠内に数値がある場合、黄色枠で数値を検出して解析します。結果を右側にAI数値解析結果を表示することができ、CSVで出力も可能です。またそれぞれの枠は画像下のチェックマークで表示/非表示が可能です。
各検出枠
白枠 高精度検出モードによりAIが画像内の動体を検出して表示した枠です
オレンジ色枠 AI検出領域設定で手動で設定した枠です
黄色枠 AI数値検出解析モードによりAIが画像内の数値を検出した枠です
検出解析可能文字
英語、数字、「.」(ドット/ピリオド)、「,」(コンマ)
※ひらがな、カタカナ、漢字などの文字は解析できません
ただし、AIは間違いなく解析できるわけではなく、当社がある旭川ナンバーの場合、「川」という文字を数字の「111」や「11」と解析してしまうことが多く、精度向上や正確度の微調整が必要です。
下記の画像の解析結果では「旭川333」を「11333」、「に」を「1」、「・819」を「.819」となっていました。
クリックで拡大 ※青矢印は画像を加工したものであり、実際は表示されません
ナンバープレート解析応用例
AI自動タグ付けモードと併用して、「クルマ」を検知した画像のみをメールで通知し、AI数値検出解析モードでその車両のナンバーを数値表示することが可能です。
クリックで拡大 ※ナンバー解析結果の一部を加工しています
ただし夜間撮影は赤外線カメラの場合、ヘッドライトによりナンバーが詳細に撮影できないため、車両正面から撮影できるカメラ配置、白色LED搭載カメラを使用するなどの対策が必要です。
各種メーターのAI解析
電気メーターや各種測定器の目盛部分を撮影し、検針業務をIoTカメラと画像解析AIにより自動化することも可能です。
デジタル表示でも大きさ、角度によりますが検出範囲を指定して、数値解析することが可能です。
クリックで拡大 ※青矢印は画像を加工したものであり、実際は表示されません
ただし下記画像のようなガスメーターで用いられるダイヤル式メーターの数値解析精度は劣る傾向にあります。
設定方法
Proライセンスユーザーはカメラ設定ページ内右下のAI解析のAI自動解析モードトグルをオンにすると
・AI数値検出解析モード
・AI検出領域設定
が追加されていることを確認できます。
1.AI数値検出解析モードトグルをクリックし、オンにします。
次回以降、アップロードされたデータ内に数値がある場合、その数値を検出し解析します。
2.AI検出領域設定の全領域をクリックし、設定画面を開きます。
設定画面には最後にアップロードされたデータが表示されますので、カメラの設置が終わった後に、一枚アップロードしておいてください。
3.データ内でAI数値解析したい箇所をドラッグして領域を指定し、設定するボタンをクリックして完了です。
やり直す場合や変更する場合はクリアをクリックして、再度ドラッグして指定します。
領域設定をしない場合、検出対象は全領域となります。ハイクカムのタイムスタンプ機能を利用している場合、データ下部のタイムスタンプを検出してしまいますので、AI検出領域設定を行う必要があります。
以上で、次回以降にアップロードされたデータの指定した領域の数値解析を行います。
活用シーン
・駐車場の監視
・車両で廃棄する不法投棄の監視
・ソーラー発電所の監視
・電気・ガスなどの各種メーターの自動監視
などで活用できることを想定しております。
注意事項
本モードによる数値解析結果は正しくはない場合があります。本モードによる数値結果を信頼して業務計画を立てることは一切推奨しておりません。
CSV出力